はじめに
経営ビジョン
株式会社大成商会は、自動車部品のオンラインショップを立ち上げ、同業他社に先駆けデジタル技術を活用した新規ビジネスを展開してきました。
ビジネスモデルの方向性
デジタル技術のますますの進化・深化は、顧客ニーズを高度化させます。当社はこれまで以上にデジタル技術を積極的に活用し、顧客中心のビジネスモデルを追求していきます。
株式会社大成商会は、変化を恐れず、新しいことに挑戦する文化、データに基づいた意思決定を行う文化を醸成し続け、これまでもこれからも、変化する時代の最先端をめざし、野心的な目標を掲げ事業のさらなる高みを目指します。






DX戦略概要

当社のIT戦略5本柱

クラウド
クラウドを活用し、初期費用を抑えつつ柔軟な事業展開を実現。場所にとらわれず人材確保や災害対策にも貢献します。

自動化
APIやRPA、Pythonで業務を自動化。データ入力の手間やミスを減らし、迅速な意思決定と生産性向上を図ります。

社内IT
グループウェアやペーパーレス化により情報共有と業務効率を強化。受注管理や社内コミュニケーションも最適化します。

顧客満足
最新技術や顧客データを活用し、個別ニーズに応える提案を実施。顧客体験を高め、満足度の向上を目指します。

データ活用
AIによる需要予測やリスク分析で経営判断を強化。市場変動への対応力を高め、収益性と安定性を両立させます。
DX推進体制
当社代表取締役を総括責任者とし、グループ会社(パーツキング有限会社)も含め、「DX推進チーム」を設置し、DX戦略の策定と実行、デジタル人材の育成・確保を行います。
「DX推進チーム」メンバーには、社内からDXに意欲のある者を入社年次を問わず任命し、外部のセミナーや研修への参加を支援します。
デジタル環境整備

クラウド環境の最適化とセキュリティ強化
DX戦略の「クラウドシステムの積極活用」を推進するため、業務に最適なクラウド基盤を整備します。
- 業務に合ったクラウド構築:柔軟かつ迅速な事業展開を可能にし、コスト削減にもつながるクラウドサービスを導入します。
- セキュリティ強化:情報漏洩やデータ損失を防ぐため、多要素認証の導入やアクセス制限の強化、定期的なセキュリティチェックを実施し、安全な運用を徹底します。

データ連携基盤の構築と管理体制の確立
「API連携による業務の自動化」や「データドリブン経営」の実現に向け、データ活用の基盤を整備します。
- API連携の効率化:システム間でのデータ連携を自動化し、手作業のミスや工数を削減。生産性向上を図ります。
- データ集約と分析基盤の整備:社内に分散していたデータを一元化し、リアルタイムでの意思決定を支援します。
- データ活用ルールの整備:品質の確保、安全な取り扱い、プライバシー保護の観点からルールを明確化し、全社での統一的な運用を行います。

デジタルワークプレイスの推進
「社内IT活用」および「クラウド活用」により、場所にとらわれない柔軟な働き方を実現します。
- 情報共有ツールの活用:グループウェア、オンライン会議、チャットツールなどを導入し、円滑なコミュニケーションと業務効率化を支援します。
- リモートワークのセキュリティ対策:ゼロトラストモデルを採用し、社外からのアクセスを厳密に管理。安全なリモート環境を構築します。

先端技術の導入と検証体制の整備
「顧客満足の向上」や「データ活用による経営改革」に向けて、新技術の活用を進めます。
- AI活用基盤の整備:需要予測、価格最適化、リスク分析などにAIを活用し、業務効率と収益性の向上を図ります。
- 推進チームの設置と試行環境の整備:先端技術の調査・導入を担う専任チームを設置し、実証実験を通じて新サービスの開発を加速させます。
達成状況をはかる指標
主要業務アプリケーションのクラウド移行の完了
2028年度末までに完了

クラウドセキュリティ対策(アクセス制限厳格化、多要素認証導入)の実施
2027年度末までに完了

API管理ツールの導入と主要システム間のAPI連携の完了
2027年度末までに完了

データ品質確保、安全な取り扱い、プライバシー保護に関するデータ活用ルールの策定と全社展開
2026年度末までに完了

グループウェアの主要機能(情報共有、スケジュール管理など)の利用
2027年度中期までに完了

場所にとらわれない働き方の実現度
妊娠出産・育児・介護・遠隔地居住などの事情から出社困難な労働者からのリモートワーク希望申出に対して全件承認

ペーパーレス化率
2026年度前年度比60%削減

ECサイト売上増加率
2027年度末までに ECサイト売上の20%増

AIを使った需要予測、価格最適化、リスク分析をスムーズに行うシステムを導入
2027年度末までに導入

トップメッセージ
株式会社大成商会は、昭和20年の設立以来、80年の歴史を通じ純正自動車部品・優良自動車部品の商社として、日本自動車産業の発展を支えてきました。
私は2002年に当社に入社し、EC事業部の立ち上げ、海外への販路の拡大と業態を大きく変革しました。
この変革の基礎となったのがデジタル技術の進展です。
当社は、同業他社に先駆けて、デジタル事業に挑戦し続けています。
今後もDXを活用した新たなビジネスモデル、新たなサービスを開拓し続けます。
それを可能にするのは、変化を恐れず、新しいことに挑戦する企業文化です。もちろん挑戦はいつも成功を約束するものではありません。
しかし、当社はお客様のお役に立てる会社であるよう、今後も加速度的に進む市場変化に取り組み、自動車産業の新しい価値を見出していくことに全力を注いでまいります。
同時に、その取り組みを支える従業員の就労環境の整備、人材の育成と確保を積極的に行います。
株式会社大成商会 代表取締役 平岡琢磨