パッドセンサーについて
パッドウェアインジケーターとも呼ばれ、パッドの摩耗限界を知らせてくれます。
パッドに取り付けられた金属片がローターに接触して異音を発する機械式と、パッドに組み込まれた電線が切断されることでインパネにあるブレーキ警告ランプが点灯する電気式の2つがあります。
国産車の多くは機械式であり、一部の高級国産車と輸入車の多くが電気式を採用しております。
なお、この電気式には差込み式と埋込み式の2つの方式があります。
差込式
こちらはベンツやBMWなどが採用している方式です。
このタイプの特徴はセンサーを抜き差しすることが出来ます。
(低年式の車輌はセンサーが断線しておらず、警告灯が点灯していなければ再利用は可能でありましたが、高年式の車輌のセンサーは摩擦材の大部分にさしかかり、摩擦材が十分にある段階でもローターと接触するようになっております。そして、その削れ量からパッドの残量を自動計測し、オドメーターの走行距離と合わせて計算され、交換時期が来た時に警告灯が点灯するような仕組みになっております。つまり、警告灯が点灯していなくても、一度削れたセンサーの再利用は不可能になります。)
埋込み式
アウディやゴルフなどが採用している方式です。
このタイプは製造段階で摩擦材にセンサーが埋込まれており、取り外しは不可能です。
プレミアムパッド以外のパッドでも順次、この方式のセンサーに対応しております。
埋込みタイプの処理方法について
純正品が埋込み式タイプのパッドである車にセンサー対応していないパッドを取り付けると、警告ランプが点灯したままになります。
そのままでも構わないのであれば問題ないですが、この警告灯ランプを解除するには次のような配線加工が必要となります。
配線加工の方法
- 取り外したパッドに付いているセンサーを摩擦材部分より切取る。
- 切り取ったセンサーの2本のコードを直結する。
- センサーのカプラーを車体側カプラーに取り付ける。
- ホイールなどに干渉しないようにセンサーコードを固定する。
この加工を行えば警告ランプは消えることがほとんどですが、車輌によってはディーラー等でコンピューターのリセットが必要になる場合があります。
また、これらの加工を行う、行わないにかかわらずパッドの残量のチェックは目視になります。